Jóhann Jóhannsson(ヨハン・ヨハンソン)が亡くなったことを知り残念に思う。ヨハンソンのように出自をクラシックに持ちながら電子音楽とクロスオーバーしていくアーティストは一般にポストクラシカルと呼ばれている。…
続きを読む 幻視する風景カテゴリー: 僕らのレアグルーヴ漂流記
トマトケチャップ皇帝の随筆です。(2019年3月から全8回連載・完結)
音楽とファッション
音楽とファッションは呼応するところがある。ラッパーは示し合わせたようにオーバーサイズのパーカーを着ているし、文系バンドマンはよれたネルシャツを着ている。テクノアーティストは大きめの眼鏡をかけているし、ジャズマンは夜会服み…
続きを読む 音楽とファッション渋谷系探訪
後追いで渋谷系の音源を集めている。DMC※で散々ネタにされたせいで痛いジャンルという決めつけがあったのだが、岡崎京子※※を読んでいたらオザケン※※※との親交が書かれていて興味を持った。彼女の描く冷めた終末感と軽薄なポップ…
続きを読む 渋谷系探訪ジャズへの憧れ
ジャズが分かるようになりたい。もう10年くらい思っている。 そんなわけで名盤扱いされているものを手当たり次第聴いた。ソニー・クラーク、アート・ブレイキー、マイルス・デイビスetc。 ジャズ喫茶にも足を運んだ。オススメを尋…
続きを読む ジャズへの憧れJ-POPとの邂逅
30を超えて邦楽を聴き始めた。 J-POP=セルアウトという偏見があったのだが、偶々くるりを聴いたところ良質なインディーロックを鳴らしており印象が一新された。鉱脈を見つけた気分である。 手始めにとディスクガイドの上から順…
続きを読む J-POPとの邂逅静謐の歌姫
エリザベス・フレーザーの歌声が好きである。その特異な、意味性を放棄したボーカルスタイル(これに関しては聴くのが早い)には現実逃避的なところがあって、音楽に人生の慰めを見出していた僕に訴えるものがあった。 後になって彼女が…
続きを読む 静謐の歌姫青春のディスクユニオン
ディスクユニオンが好きである。あの黒地に赤のロゴがプリントされた袋を持っていると一端のレコードコレクターと認められた気がするし、店名からして何かの結社ぽくて僕の自尊心を満たしてくれる。 ユニオンの店頭には特価CDが突っ込…
続きを読む 青春のディスクユニオン微笑みのルークトゥン
タイに行ってきた。 タイという国は至るところで路上ミュージシャン、というかホームレスがハンディカラオケで歌っている。特に上手くもないのだが歌い終えるや胸を張っておひねりを求める緩さが個人的には好きだ。聞こえてくるローカル…
続きを読む 微笑みのルークトゥン