こんにちは。REASNOT編集長の紅葉です。
本州はお花見シーズンが終わり、急に暑くなってきましたね!
今年の私は目黒川と、神田川と、靖国神社と、代々木公園と、近所の公園と、渋谷のさくら坂に行きました。久しぶりにゆっくり桜を楽しめてハッピーでした♪
東北や北海道は、いよいよこれからというところでしょうか。
寒い地域の桜は、花と葉が同時に出ますよね。昔、ゴールデンウィークの旅行で見た、桜餅のような状態の枝が忘れられません。
来年も再来年も、桜を愛でられますように!
4月のPICK UP
R.06 Miiya…銀座ミーヤカフェを経営するシンガーソングマスターは、お店の存続を賭けたクラウドファンディングに挑戦中。第一期は1/17(金)~3/16(日)、第二期は3/17(月)~5/16(日)まで。
SSW.12 藍風くじら…普段はピアノ弾き語りSSWとして活動している彼女だが、5/18(日)には、主催するバンド・天聲でのワンマンライブ 『くじらぷそでぃを君に』を大塚Welcome backにて開催予定。
R.25 三浦コースケ…世界をまたにかけて活躍しているミュージシャン。5/9~6/3にかけて、Adrian bellueとの『East Meets West Duo Japanツアー』を開催する。
R.20 3 Tone Sunburst …2025年3月から2枚のシングルをリリースし、3回にわたる発売記念公演 『 最果ての向う側 』の開催を発表。千秋楽は6/29(日)、Shibuya eggmanでのツーマンライブだ。
SSW02.金田一芙弥…2021年にチャペル ドゥ・リアンにて開催された【ホントハネ】のリメイク公演を、バンド編成にてお届け。2025/7/5(土)の昼夜、GT LIVE TOKYOにて。
R28.ラムシャンク…2025/10/18(土)、新宿Live Freakにてワンマンライブを開催予定。ワンマンでの100名集客を達成するため、4/25(金)には大塚Hearts NEXT、7/13(日)には秋葉原BECKで企画ライブを行う。
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いやはや、皆さんすごいですね!私も気合を入れてリンクを貼りまくりました。
それでは、今月の特集について振り返ります。
SP08.鹿野レイ
皆さま既にお気づきかもしれません。昨年の休刊明けからのREASNOTは、「かつて取材した人のその後」をお伝えすることに力を入れてきました。
なぜなら弊誌が応援したいのは「夢や『好き』と、ともに生きること」だからです。
「私は○○ホールで歌いたいんです!」って夢を取材して、「へーすごいですね!がんばってください」で終わりじゃなくて。「俺は△△が好きなんです!」って想いを取材して、「うわー素敵ですね!ずっと好きでいてください」で終わりじゃなくて。
五年後に夢を叶えた姿、十年後も好きを続けている姿を見たいし、見せたい。
これまでの過去記事再掲企画では、ワンマンライブ開催という夢を叶えたこばやしゆうとさんに始まり、憧れの舞台に立ったnariさんや黒木ちひろさんなどの近況をお伝えしてきました。
2025年はさらに一歩踏み込んで、再取材を行っています。冬には、遼太郎さんの講演会。そして今回は、鹿野レイさんのホールワンマンへの挑戦です。
私とレイさんの出会いから2019年までのことは過去記事で、19年夏以降のことはSP08で書かせていただきました。ここからは、少し自分語りをさせていただきます。
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私がかつてシンガーソングライターを目指していたころ、初めてライブハウスに出演した日、対バンした相手の一人がレイさんでした。もう10年以上前のことです。
それからしばらくして、私は「歌手として生きていきたい」という夢を手放しました。まぁ色々ありまして、すっかり諦めがついたのです。「さて、これから何をしようかな」と考えて、がむしゃらにあがいた結果、信じられないような幸運が次々と転がり込んできて、「編集者になりたい」という夢が叶いました。そちらも子どものころからの夢でした。不思議なものです。
同時に実家を出て、一人暮らしして、経済的にも精神的にも自立できました。あのまま歌手という夢にしがみついて、シンガーソングライター志望者という名のフリーターを続けていたら、いつまでも実家暮らしで親に甘えたまま、お金も生活力もない、世間でいうところの子ども部屋おばさん状態だったでしょう。夢を叶えるどころか、社会の底辺を這いずる人間になっていたと思われます。
憧れの職業に就くだけでなく、きちんと身を立てられた。食べたいときに食べたいものを食べて、行きたい場所へ行って、やりたいことをやれる大人になれたことが嬉しいです。
……ただ、人間というものは、いつだって「もしも」を考えてしまうもので。どれだけ現在が幸せでも、ふとした時に「もし諦めずに続けていたらどうなっていたかな?」と、脳裏をよぎるのです。
メジャーデビューしてミリオンヒットを飛ばすような歌手にはなれなくとも、良い曲を作って、ファンを増やして、ライブハウスを埋めて、細く長く歌い続けるくらいはできたんじゃないかな、とか。
そんな「もしも」を現実に見せてくださっているのが、私にとってはレイさんです。私が諦めたところで諦めずに、ずっとやってきた人。IFの姿、みたいな。
……そしてレイさんを見ていると「やっぱり私には無理だったな!」と思わされます。今回も、19年の取材以降のお話を中心に聞きながら「私だったら、そうはできなかったな」と痛感することが多々ありました。
才能も技術もコミュニケーション能力も忍耐力も、すべてが違いすぎる。足りない部分もあるし、純粋に種類が違う部分もある。向き不向きってやつですね。
レイさんがおられるからこそ「もし私が諦めずに今日まで続けていても、結局は微妙な曲しか作れず、ファンを増やせず、ガラガラのライブハウスで自己満足のためだけに歌うこどおばでしかなかっただろうな」と確信できます。
そして、そんな状態の私が「レイさんのホールワンマンのために協力したい!」と思っても、コラボ等での貢献ができるはずもなく、当日会場に足を運ぶくらいしかできなかっただろうな、とも。
つまり、やっぱり私は、あの時に諦めてよかったのです。そのおかげで今、このようにWin-winな形で、レイさんの夢を応援することができます。
10月13日、レイさんの叶える景色を見せていただけるのを、楽しみにしております。
貴重な機会をありがとうございました!