東海地方を拠点に活動するギター弾き語りシンガーソングライター、望月(もちづき)マコト。幼いころから音楽に親しんできた彼女は、高校生時代から本格的にオリジナル曲を作り始めた。現在はツイキャスでのライブ配信を軸に、愛知県や東京都などのライブハウスに出演したり、ラジオ番組のパーソナリティを務めたりと、幅広く活躍している。彼女が歩んできた道のりと、今後の目標について聞いた。
自信が持てなかった日々を越えて、シンガーソングライターを志す
岐阜県出身の望月マコトは、5歳の時からクラシックピアノを習っていた。
「コンクールなどをがんばるというよりは、趣味や教養として、一曲完成させたら次に取り組む、合唱祭の伴奏者として演奏するみたいな形でした。姉の影響で始めたんですが、彼女は先に辞めてしまって、私だけ15年くらい続けました」
初めてギターに触れたのは、高校生のころだ。
「深夜ラジオにハマって、柴草玲さんの番組を聞くうちに、シンガーソングライターという存在を知りました。もともと、音楽の授業で歌ったり、友達とカラオケに行ったりするのは好きだったんです。ちょうど家にギターがあったので、『私もやってみようかな』と思いました」
ギターの教本に載っていたイルカの『なごり雪』や、昔から好きだったaikoの『カブトムシ』などをカバーしつつ、弾き語りの方法を身に着けた。
「Fのコードが弾けなくて詰んで、離れて、もう一回がんばって。本格的に弾き語りを楽しむようになったのは、大学生になってからです」
18歳の時には、ジャズピアノを学んだ。
「クラシックでは馴染みのないコード進行とか、セブンスやマイナーのおしゃれなコードに感動しました。でもクラシックの型に慣れすぎたせいか、即興演奏などに対応するのは難しかったです」
同じころ、80年代のロックにも興味を持った。
「体調を崩して落ち込んでいた時、ザ・クロマニヨンズと出会いました。『こんな音楽があったんだ!』と衝撃を受けて、涙が止まりませんでした。彼らのルーツを調べるうちに、THE BLUE HEARTSにも詳しくなりました。他にもビートルズ、ザ・フー、ローリングストーンズ、セックス・ピストルズなど、とにかくrock’n’rollやpunk rockが大好きになりました」
音楽への熱が高まった彼女は、オリジナル曲を作り、その後SNSでライブ配信を行うようになった。
「ライブハウスで歌ってみたいという思いもありましたが、人前に立つ勇気が出なくて、引きこもっていました」

活動を始めるにあたって考えた『望月マコト』という名前は「音楽を届ける時だけは、別の人間になりたい。なればいいんだ」という考えから生まれた。
「自分に自信がなかったんです。苗字は月、特に満月が好きなところから、下の名前は本名からとりました」
大学卒業後は一般企業に就職。社会人として働きながら、活動を継続した。
「音楽一本でやっていく人はカッコいいと思いますが、私は趣味として、自己表現の一つとして音楽をやっていけたらいいな、と。実はシンガーソングライターをやること自体、はじめは家族に反対されていました。でも『自分の好きなことをして生きよう』と決めて、今も仕事と音楽を両立させながら暮らしています」
自分のペースで、自分らしい音楽活動を続けていく
2021年6月19日に、名古屋の老舗インターネット番組が手掛けるイベント『名古屋音楽交差点 at MusicFarm』に参加。徐々にライブハウスへ出演する機会が増え、12月17日には『CANDY (Acoustic)』を各種ストリーミングサービスにて配信リリースした。
「全国バンド図鑑のイベンターの方に声をかけていただいたことがきっかけで、ライブハウスに立つことができました。リスナーの皆さんと『やっと会えたね』なんて話ができて、嬉しかったです」
22年8月27日、1st ALUBUM『みつめた先に』をリリース。代表曲の『CANDY』を含む7曲を、弾き語りとバンドアレンジを交えた形態で収録した。

さらに翌年、岐阜県多治見市のコミュニティラジオ局・FM PiPiにて、音楽番組『guitar track』のパーソナリティに就任。23年10月5日から、ラジオパーソナリティー仲間の花音とともに、トークや演奏を披露するようになった。
同年12月2日には、自身初のワンマンライブとなる『喜怒〝愛〟楽』を、名古屋と東京の2会場で開催。2nd ALBUM『はじまりには、甘いケーキを。』も発売し、盛況のうちに幕を閉じた。
「名古屋会場では、Special supportとして、かとうめいさんにパーカッションをお願いしました。ずっと一人で演奏してきたので、誰かと一緒に音を作って届けるという経験ができて幸せでした」
24年7月28日には、多治見市内の飲食店・PIZZERIA CAFE Bankにて『#guitartrack 花音&望月マコト 1st mini LIVE』を開催。自身のラジオ番組では初となる公開収録イベントとして、成功を収めた。
「Bankさんでは、去年の8月3日に、2回目のライブもさせていただきました。これからも、ラジオ番組をきっかけに私の曲を知ってくれる方が増えたら嬉しいです」
25年11月27日には愛知県名古屋市のライブカフェ・ミカツキ、12月13日には京都市の音楽スペース・西院BASE neoの2会場にて、2ndワンマンライブ『覚えたての〝愛〟で』を開催。
「私の好きな『月』と縁の深い会場で歌わせていただきました。3rd ALBUMの予約を始めたり、ピアノ弾き語りに挑戦したり、次に繋がるライブにできたと思います」

現在は、毎週水曜日のツイキャス配信を軸に、月1~3本のペースでライブハウスへ出演している。拠点は東海地方だが、大阪府や京都府、東京都などへ遠征することも増えた。
「音楽活動を通じて色んなアーティストさんと知り合って、刺激を受けたんです。日本各地を車で旅しながら、歌を届けている方とか、すごいですよね。私も活動の幅を広げたいなと思って、2年前くらいから、あちこちへ遠征するようになりました」
今後の目標を聞いてみた。
「まずは、制作中のアルバムをちゃんと完成させたいですね。ピアノの弾き語りももっと練習して、披露できる曲を増やしたいです」
自分のペースで活動を続けていきたいと語る。
「私は、日々の感情や記憶が音楽になっていく人間です。普通に生活していて、嬉しいことや悲しいことがあった時、頭の中に音楽が鳴り始めるんです。きっとこれからも、そんな感じで作品ができていくので、ゆっくりとでも皆さんに届けられたらいいですね」
音楽活動を通じて達成したい目標はあるのだろうか?
「ほんとにまだまだですけど、少しずつ活動の規模が大きくなっているのは嬉しいです。いつか自分の物語を具現化して大きなステージに立てたら、夢があるなぁと思います。でも、私の楽曲を聴いてくださる皆さんと一緒に、『望月マコト』の世界を探求していけることが一番の喜びです」
ライブハウスへ足を運んでくれる人を増やしたいと考えている。
「私は最初、顔も出さずに、真っ暗な画面を映して、歌だけをインターネットに公開する配信者でした。その状態から繋がってくださったリスナーの中には、ライブハウスに行ったことがない、本当に音楽だけを聴く方々もたくさんいらっしゃいます。そういう方々が私の曲をきっかけに、ライブハウスに来てくれたらいいなと思います。生の音の良さとか、美味しいご飯とか合わせて楽しんでもらえたら嬉しいです」
彼女の紡ぐ音楽の輪がどのように広がっていくのか、見守りたい。
文:紅葉
INFORMATION
#望月マコト ライブ情報
3/21(土)立誠つきいちライブ【京都】
3/24(火)music bar BOB
4/17(金)新栄 sunset BLUE
4/20(月)真昼の月夜の太陽【東京】
5/5(火/祝)今池遊覧音楽祭
≪ライブ詳細、ご予約≫ https://framu.world/groups/mochi_0831
◎望月マコト公式サイト
